三重引用符について
今回の記事では、3重引用符について取り扱っていきたいと思います。
三重引用符とは何かを一言でいうと、
複数行にわたって文字列を記述したいときに用いるものです。
文字列を '''文字列''' というふうに三重のシングルクオーテーションまたは三重のダブルクオーテーションで囲うことで作ることができます。
実際に使い方を見ていきましょう。
テキストエディタ text.py
str='''
今日は良い気分だ。
こんな日は歌でも歌いたい。
でもやっぱり疲れるからやめとこう。
'''
print(str)
python3 text.py
(空行)
今日は良い気分だ。
こんな日は歌でも歌いたい。
でもやっぱり疲れるからやめとこう。
(空行)
以上のように、複数行にわたって文字列を書くことができます。
複数行の上下に三重引用符を入れると、プログラムが見やすくなる代わりに以上のように空行ができてしまいます。これを防ぐために、今後の記事で取り扱うエスケープシーケンスの一つである\(バックスラッシュ)を用います。上のテキストエディタ例では、
''' の直後に空行を作ってしまったために、pythonがその空行を認識してしまいます。しかし、空行の直後に\(バックスラッシュ)を記述することで、その空行をpythonが認識できなくするのです。以下のように変更してください。
テキストエディタ text.py
str='''\
今日は良い気分だ。
こんな日は歌でも歌いたい。
でもやっぱり疲れるからやめとこう。\
'''
print(str)
バックスラッシュの後にenterを用いて改行していますが、\を用いることでその改行がpythonに認識されません。そのため、結果は以下のようになります。
python3 text.py
今日は良い気分だ。
こんな日は歌でも歌いたい。
でもやっぱり疲れるからやめとこう。
以上で三重引用符についての記事は終わりです。お疲れさまでした。